町長からのそよ風だより(第7号　-大岸地区敬老会、高齢者顕彰及び「蘭学事始」について-)

2014年10月10日

　朝晩、日増しに肌寒さを感じる今日この頃、町民の皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
　さて、豊浦町では8 月31 日現在、65 歳以上が1,446 人で、その内80 歳代が411 人、90 歳代が119 人、100 歳代が4 人となっており、日本の平均寿命については、女性は86 歳を、男性も初めて80 歳を超え、誠に喜ばしい限りであります。
　このたび、礼文華の敬老会には公務が重なり出席できませんでしたが、9月15日に大岸の敬老会にお招きをいただき、出席させていただきました。顔見知りの方々がほとんどであり、昔は映画館をはじめお店などがたくさんあったりして地域住民の方々も多く、にぎやかであったことなど話に花を咲かせるとともに、カラオケで大いに盛り上がり、皆さんのお顔も大変ほころんでおりました。
　開催に当たり、準備していただいた関係各位と参加していただいた皆様に感謝とお礼を申し上げます。
　また、16日には88歳の米寿を迎えられました方21名、夫婦合わせて150歳を迎えられました方15組の高齢者顕彰規則に基づく記念品の贈呈を行い、これまでのご苦労をねぎらうとともに、お祝いを申し上げてまいりました。
　話は変わりますが、江戸時代の終わりころに杉田玄白という西洋医学を学んだ有名な医者がおりました。その人が医師としての50年間を振り返った「蘭学事始」（らんがくことはじめ）という立派な本を書きましたが、書き上げたのが83 歳で、当時としては大変な高齢でありました。その杉田先生が健康を保つためにしてはいけないことを７つ挙げております。「昨日の失敗は後悔するな、明日を思い患うな、飲食は度を越すな、悪いものは食べるな、病気でもないのに薬を飲むな、元気にまかせて女性と接し過ぎるな、努めて体を動かせ」の７つであります。いずれも平凡なことでのようでありますが、ここで注目されるのは、「昨日の失敗は後悔するな、明日を思い患うな」です。
　どうにもならない過ぎ去った事をくよくよ考えたり、分かりもしない先の事を思い患って心配ばかりすることが、ストレスのこともあり、どうも体には良くないようであります。
　私どもといたしましても、皆様方が安心して楽しく生きがいを持って過ごされるよう努力してまいりますので、どうか益々お元気で、くよくよせず、明るくお過ごしくださいますようお願い申し上げますとともに、ご健勝・ご多幸を心よりご祈念申し上げます。