町長からのそよ風だより(第58号- 豊浦町水産業の現況報告等について‐)
2019年6月11日
桜の時期も終わりを告げ、日に日に暖かい日差しを感じる今日この頃、町民の皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、5月10日に北海道漁港魚場協会の役員会、22日には総会が開催されました。昨年の役員会でも意見を述べましたが、今年の役員会でも噴火湾でのホタテ貝養殖の厳しい現状(大量へい死)を伝え、原因の究明と対策を早急に図るよう訴えてきました。そうすると、噴火湾ばかりではなく道内各地からもホタテ貝やエビをはじめイカやサンマ等の魚種・漁獲量の減少や磯焼け等による厳しい浜の状況の声が上がり、環境変化等により海がおかしくなっているという意見も出てきました。
北海道の水産業は、全国の約2割を占め、日本全体の食糧基地として国民の食生活を支えているばかりではなく、輸出産業の大きな柱となっています。
昨年度の輸出は、ホタテの不漁が大きな要因として約3割落ち込むなど経済的に大きな打撃となっており、当町にとっても水産業の中心として、今後の漁家経営についても大きな不安材料となっています。
何としても、早急に原因を究明し対策を行使しなければならず、今後ともいぶり噴火湾漁業協同組合や関係機関と連携強化を図り、取り組んでまいりたいと考えております。
また、70年ぶりに漁業法が改正されました。改正の理由としては、漁業者の減少・高齢化等への対応等であり、魅力ある産業とし安定供給を図るために、水産改革を行うとしており、豊浦町としても最も重要な産業として協議検討していきたいと思います。
日中は暖かい日が続いておりますが、朝晩は急に冷え込むことがありますので、町民の皆様には体調管理に十分気を付けていただきますようお願い申し上げます。