町長からのそよかぜだより(第83号-地域内循環について-)
2021年9月10日
暑い暑いと言っていた言葉も遠のき、朝晩には肌寒さも感じる今日この頃、町民の皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
新型コロナウイルスについては感染拡大が止まらないことから、12 日までの3 度目の緊急事態宣言が発出され大きな影響となっており、今後においても予断を許さない状況となっております。
皆様方におかれましても、緊急メッセージでお知らせしたとおり、気を緩めることなく、感染防止対策に万全を期すようお願いいたします。
さて、人口減少・少子高齢化問題は、最重要課題として豊浦町を含めほとんどの市町村が悩んでおり、その打開策として移住・定住施策が全国で進められておりますが、その成果は十分なものと言えないのが現状であり、一方では過度な施策は人口を奪い合う消耗戦になる恐れもあります。豊浦町の資源・社会的条件に沿った移住・定住施策は推し進めるとしても、人口減少を止めることは至難の業です。
経済成長が鈍化し、税収が減る人口減少時代は悲観的になりがちですが、豊浦町の豊かな自然を活かし、関係人口を増やしながら町民の生きがいや幸福感をもたらす、賢く縮む身の丈に合ったまちづくりを推進することも一考に値すると思います。
豊浦町の身の丈とはどれだけでしょうか。努をしない身の丈でよいのでしょうか。たとえ人口減少が進んでも地方自治体として耐え得る身の丈確保に向けて官民あげて努力すべきと思います。
経済が縮小するなか非効率的な歳出を抑えた身の丈の町民サービス維持と歳入をいかに増やし経済の地域内循環をいかに高めることができるかが重要であると考えます。次回は、今後の大切な地域内循環についてお話いたします。
日を追うごとに朝晩の肌寒さが増してきますので、体調管理に十分気を付けていただきますようお願いいたします。