町長からのそよかぜだより(新春号-新年のごあいさつ)

2023年1月1日

新年明けましておめでとうございます。
　町民の皆様には、ご家族ともども令和５年の輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
　まずもって、昨年、本来指導・監督にあたるべき立場にありながら、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反容疑として職員が略式起訴を受けたことに関し、多大なご心配・ご迷惑をおかけしましたことに、心より深くお詫び申し上げますとともに、二度とこのような事を起こさない、起こさせないことを肝に銘じ取り組んでまいります。
　新型コロナウイルス感染者数については、当町においても昨年、クラスタ－が発生するなど感染拡大が繰り返されましたが、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。
　町民の皆様には、引き続きマスクの着用、手指消毒をはじめ３密防止等感染拡大防止対策を徹底していただきますようお願い申し上げます。
　一方、コロナ禍で低迷する経済は、ロシアのウクライナ侵攻により引き金となった世界的な物価高騰や為替市場の円安が重なることにより、大変厳しい状況下にあり、食料品・燃料・電気料金などの値上げが、家計に重くのしかかっております。今後につきましても、国の動向を見極めながら適切に対応してまいりたいと考えております。
　また、地球温暖化が主な要因とであるとされている局地的・大規模化している自然災害が毎年のように発生しており、今後においても大変心配されるところでもあります。
　さらに、昨年12月16日より、日本海溝・千島海溝地震の想定震源域で大きな地震が発生した際、その後に起こる可能性のある巨大地震による津波への備えを住民に求める「後発地震注意情報」の発表が始まりました。豊浦町も対象地域となっており、マグニチュ－ド７以上の地震が起きた場合、2時間以内に内閣府と気象庁が合同で発信するもので、１週間にわたりすぐに避難できる服装で子どもや高齢者と同室で就寝することを求めております。
　豊浦町ではこのことも含め、町民の生命・財産を保護するため、令和5年度に「豊浦町地域防災計画」の改定を予定しております。
　豊浦町国民健康保険病院の改革プランが進められております。改革プランの目的は、「地域医療構想を踏まえた役割」、「経営の効率化」、「再編・ネットワ－ク化」、「経営形態の見直し」の４つを推進し、地域医療体制の確立を目指すものです。
　医療制度改革への対応を推進し、リハビリや在宅医療などを充実しながらＨＵＢ（ハブ）病院として「やまびこ」や他病院との連携を図り、町民の健康・福祉を充実させようとするものです。今後とも、町民にとって無くてはならない、信頼され・愛される病院として努力してまいりますので、ご理解・ご支援をお願い申し上げます。
　今年も、事業の柱である「第６次総合計画」、「総合戦略」を推進し、その成果を確実に進めなければなりません。
　人口減少や少子高齢化が進展する中、地方交付税の削減や補助金などの縮減をはじめ、ホタテのへい死や価格の低迷、肥料・飼料や燃油の値上げ、新型コロナウイルスによる税収の減収など、財政状況が厳しくなる状況下、公共施設などのあり方や事務事業の見直しを図り、メリハリをつけながら歳出を極力抑えるとともに歳入増に努め、持続可能なまちづくりを推進してまいります。
　また、農業・漁業の１次産業の振興はもとより、観光振興などにより雇用の場を確保し、人口減少を抑制し持続可能なまちづくりを推進してまいりますので、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
　結びに、町民の皆様にとってお健やかで、お幸せに暮らせますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶に代えさせていただきます。