町長からのそよかぜだより(第110号-バイオガスプラント運営事業に係る町民説明会について-)
2024年3月11日
3月の和風月名の代表は何といっても「弥生(やよい)」です。暖かな陽気にすべての草木がいよいよ茂るという意味の「いやおい」がつまって「弥生(やよい)」になったとされております。「弥」にはいよいよ、ますますという意味があり、「生」は草木が芽吹くことを表しています。
また、花惜月(はなおしみづき)とも言われますが、弥生は春の終わりで花が散る季節でもあります。散る花を惜しむ月という意味から「花惜月」とも呼ばれています。
さて、2月9日(金)午後6時30分より地域交流センター「とわにー」において、「バイオガスプラント運営事業に係る町民説明会」を実施いたしました。エネルギーの地産地消、循環型社会の構築が図られることで整備しましたが、計画とは異なり多額の収支不足となっており、町政を預かる身として非常に重く受け止めております。
令和6年度の予算編成の関係上、令和5年12月までにはバイオガスプラントの存廃の判断をすることとしており、11月27日(月)の議会の協議会において致命的なリスクを負うことになる廃止ではなく、存続することとし、今回、事の重大さを鑑みて町民説明会を開催することといたしました。
町民からのご意見として、「消化液は牧草・トウモロコシぐらいにしか撒けない。ただ、ロシアの状況では肥料が入りにくく高騰している。市町村や大学とか共同で研究してはどうか。」、「道東の鹿追町とか別海町など、道東で成功しているところはないのか、連絡をとったりしないのか」などの質問がありました。
鹿追町は成功例として私のほか、議会・担当職員も視察しており、排熱利用の作物栽培も行っているとの報告もありましたが、本町との大きな違いは平坦な土地であるなどの地勢的条件から、液肥散布の効率が良いことでありました。
いずれにいたしましても、「このままの状態が続くと基金が枯渇して町が破綻するのではないか」など大変厳しいご意見をいただき、学識経験者をはじめ、役場・町民が一体となって解決しなければならない問題であり早急に前向きに検討していきたいと考えております。
インフルエンザもコロナも流行しておりますので町民の皆様には感染防止に十分気を付けていただきますようお願いいたします。