町長からのそよ風だより(新春号-町民とともに夢と希望の持てるまちづくりを目指して‐)
2017年1月1日
新年、明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、平成29年の輝かしい新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。また、日頃より町政運営に対しまして、ご理解・ご支援を賜り、重ねて深く感謝と御礼を申し上げます。
新春の始まりにあたり昨年を振り返りますと、維持改修を終えた天然豊浦温泉「しおさい」の再オ-プン、豊浦小学校の大規模改修などがあり、「しおさい」については、10月末現在、対前年比宿泊者数492名の増、全体で2,310名の増となっており、宿泊部屋の増設やミストサウナから高温サウナへの変換などの好影響はあったものの、指定管理者であります豊浦町商工会や従業員の適切な維持管理とサービス精神向上の賜物であると思っており、感謝を申し上げます。
5月には、旧とようら幼稚園にオ-プンコミュニティ「たまりば」が開設し、障がい者の地域生活を支える拠点として、また、子どもからお年寄り、障がいを持つ方も持たない方も、地域の方々が気楽に立ち寄れる交流施設として稼働、町民の皆様が障がいのある方を理解し合い、支え合う体制づくりに寄与するものと期待しているところであります。
4月に発生しました熊本地方を震源とした大地震や8月本道を襲った4つの台風などにより、各地に甚大な被害をもたらしました。当町におきましても、いつどのように起こるかわからない災害に対して、あらためて自治会をはじめ関係機関と綿密な連携により、緊張感を持って取り組んでいかなければならないものと痛感させられました。今年は、有珠山噴火を想定した避難訓練等も予定されていることから、関係市町や関係機関と再確認しながら、被害が最小限に抑えられるようしっかりと取り組んでいきたいと思います。
さて、豊浦町総合戦略として、一次産業の振興による雇用の確保、生活環境の充実、移住・定住の促進、エネルギ-の地産地消と循環型社会の構築、地域連携協議会による新規就農の促進・農業の活性化、DMO観光地域づくり協議会による観光振興など、活力ある豊浦町を目指し実践に向けて取り組んでいるところであります。
バイオガス発電事業につきましては、第1次産業から発生する畜産のふん尿や水産系雑物を利用し、農漁業者の処理費用の負担軽減を図る他、副産物として得られる液肥を農地へ還元することにより、さらなる一次産業の振興発展を目指します。また、発生する熱は、農産物・水産物の付加価値の高い6次産業化を進めるとともに、新たな産業創造に向けて取り組んでまいります。施設は、6月から工事着手、平成31年1月末に完成予定となっております。
なお、整備費21億5千万円(税抜)の財源につきましては、水産系も原料とする先駆的事業等であることから、2/3が国の補助金、残りの1/3は過疎債を活用する計画としており、実質豊浦町の負担は約1/10で、将来にわたる財政負担の軽減に努めております。
また、民間による太陽光発電事が、本年4月に着工し、平成30年10月完成、平成31年4月から本格稼働が予定されており、雇用の創出や税収の確保につながるものと期待をしております。
国では、地方創生を通じて稼ぐ地方自治体を求めており、豊浦町としても将来を見据え、自主財源の割合を高めて活力ある地域づくりに邁進してまいりますので、町民の皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
終わりに、本年もお健やかで、お幸せに暮らせるよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつに代えさせていただきます。