町長からのそよ風だより(第44号-豊浦町観光地域づくりフォーラム・再生可能エネルギーフォーラムについて‐)
2018年3月14日
「ひな祭り」を過ぎると厳しかった寒さも峠を越え、日一日と日照時間が長くなっている今日この頃、町民の皆様には、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
2月14日に開催されました議会2月会議において、「副町長の選任について」と「町長等の給与に関する条例の一部改正について」等を提案し、いずれも可決させていただきました。副町長につきましては、1期4年間、行政事務に精通している強みを活かし、行政事務事業の検討・処理や政策の企画立案に取り組み、町長の補佐役として手腕を発揮してきました現副町長の小川英紀氏を適任者としたものであり、条例の一部改正につきましては、職員の不適切な事務処理があったことから、町長・副町長の給与、平成30年3月分10%減額するものです。町民の皆様には、あらためてご心配・ご迷惑をおかけましたことに、心よりお詫び申し上げます。
2月15日と27日、以前からお話していました「観光地域づくり協議会」の豊浦版DMO 設立へ向けてのフォーラム(参加者約100名)と再生可能エネルギーのフォーラム(参加者約70名)を開催し、その必要性と事業についての理解を深めることができたものと思っております。DMOは、「小さな町の新たな挑戦~0からの出発」をコンセプトに、早ければ7月1日に、遅くとも10月1日の設立を目指しており、豊浦町ならではの魅力ある体験プログラムや滞在モデルプランをできるところから旅行商品化を図り、新たな産業・雇用の創出など、地域活性化につなげていきたいと考えております。
再生可能エネルギーフォーラムにつきましては、現在進めている町のバイオガスプラント整備や民間の太陽光発電事業の説明や講演会、パネルディスカッションを行いました。当町出身で東北工業大学客員研究員の矢野篤男氏が「未来へのチャンスとチャレンジ」と題して講演し、温暖化が進むなかでの田舎が町民一体となって再生可能エネルギーと低炭素社会を支える必要性を説明しました。
北大の岩渕教授は、豊浦町には副産物として出てくる液肥となる消化液の需要があることのメリットと田舎でのエネルギー分散型の自立社会を構築できる環境にあるとのご意見をいただきました。また、町内の酪農家と苺農家さんからも、液肥としての消化液が活用できることへの期待の大きさを実感することができました。
このような事を踏まえ、将来の豊浦町のあるべき姿としての核としてのDMO 設立やバイオガスプラント整備を着実に進め、持続可能なまちづくりの実現に向けて取り組んでまいりますので、町民の皆様のご理解とご協力を願うところであります。
終わりに、雪融けも進み滑りやすくなりますので、車両のスリップ事故や転倒事故に十分注意されますようお願い申し上げます。